仕事中に妄想してたネタ。
あくまでもセシルは右なんだと言いたいだけ。
ネタ帳にプロットを書くつもりが、プロットすっ飛ばしていきなり本文書き始めちゃって勢いだけで出来ました。
セシル視点のお話で、カイン→セシルでローザの名前だけ出てきます。
実はこんな関係だったらイヤだなって思いながらwww

場面は巨人内部でゴルベーザが兄だと判明した直後で月に向かう前辺りです。

資料無しで書いたからシナリオの矛盾とか間違いとか勘違いとかありそう。
なのであまり深い事考えちゃダメです。
さらっと読み流し推奨です。

力み過ぎていた為攻撃を弾かれた反動で握っていた剣が手から離れた。

『しまったッ!』

目の前の敵から攻撃が繰り出され、目前に迫って……攻撃は僕へと届く事はなく、断末魔の叫びを上げ崩れ去っていた。
目の前でカインが上半身を起こしながら地面に深々と突き刺さっていた槍を引き抜き僕の方へと歩いてくる所だった。
ジャンプで上空に上がっていたカインが僕の目の前の敵目指して急降下し槍で串刺しにして助けてくれたのだ。

『ありがとう、助かったよ』

『お前らしくないミスだな…』

『…そうだね。らしくないね……』

普段なら剣を切り返すタイミングで力の入れ加減を間違う様なミスなんかしないのに。
弾き飛ばされた剣を拾い鞘に収める。
流石に伝説の剣ともなればあの程度で折れたり欠けたりはしないか。

『カイン。本当にキミが居てくれて良かった……。戻ってきてくれてありがとう』

カインの背にコツンと額を寄せる。鎧のひんやりとした感触か伝わってくる。

『まったく。それで良くパーティーを守る盾だなんて言えるな』

『本当だね…。キミが居ないと本当にダメみたいだ』

急にカインが動くから前に倒れ込みそうになった所を抱き留められた。
優しく大きな腕で包み込むように。
温かい…。カインの腕の中は落ち着く、大好きな場所だ。

『……ったく。………で、……ないんだ』

『え?』

顔を上げても兜が邪魔して表情が判らない。

『カイン。今、何て言ったんだい?』

直ぐには返ってこなかった。

『どうしてあの時お前は俺でなくローザを選んだのだ』

何の事だろう?ローザ?何の事だ??
本当に何の事か解らないので説明してくれと頼んだら思いも寄らない言葉が返ってきた。

ゾットの塔でローザを助けだした際、僕は彼女に想いを告げた。
彼女が僕の事を想ってくれているのは解ったし、僕自信がやっと想いを口にする決心が付いたから。
ただ、カインもローザに想いを寄せていて、その事は気に掛かっていたんだけど…。
否、そうだと思っていたのは僕だけだったというか。
僕は、僕とカインでローザの取り合いをしていると思っていたのに、実際はカインとローザが僕を取り合いしてただなんて……
目の前に立つ親友の顔がまともに見れないんだけどッ!!
兜が邪魔して相変わらず表情が判らないけど、きっとしてやったり顔をしているに違いない。

『~ッ。――…あー、もぅ、カインのバカ――ッ!!』

そう叫んで、カインを思いっきり突き飛ばして走りだした。
兎に角今は1人になりたい……

極力SFC版FF4のセシルらしくなるように気をつけてました。
最後は崩れましたけど(笑)
報われないのがカインクオリティだと私は思ってます(をい)
報われちゃったカインなんてカインじゃなーーーーいッ!!
いや、幸せな話も書いてあげたいんだけどね…とは思ってる、思うだけ←