遂にバッツの魔の手が(…)手、早いなぁ……バッツさん(苦笑)そんなお話。
18禁にはならないけど、15禁位?
ぼかしてますがそれっぽいシーンがあるので苦手な方はにどうぞ。

 バッツはまだちょっと怖いけど、本当は優しい人だと思ってた……なのに……どうして?
だから、今自分の身に起きている事が理解出来なかった……
これが一体どんな意味を持っている事なのかも今の僕は知らなかったけど……

両腕を縛り上げている布が擦れた痕も痛いけど、それ以上にバッツにより無理矢理広げられた場所が痛かった。
なんで、こんな事するの?
バッツが動く度に首元から伸びる鎖がジャラッと音を立てる。

『……っ……あ……』

散々泣き叫んだ為声が擦れてしまっている。
喉が焼けるように痛い。

『……も……やぁ……』

そのまま意識を手放した。

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目を覚ますとふかふかしたベッドの上に丸くなって眠っていた。
此処はバッツの部屋。バッツが寝ているベッド……いつも僕も一緒に此処で寝ているんだ。
今はバッツは居ないみたい……
バッツにされた事を思い出すと恐くて涙が出てくる……どうして……?
今にでも此処から逃げ出したかった。
けど……首の戒めがそれを許してはくれなかった。
伸びた鎖はベッドの脚に繋がれていて何度も引っ張ったりしてみたけど外れそうにない。

――兄さん……

パタパタっと零れ落ちた涙がシーツに染みを作る。
暫くそのまま泣いていたら僕の上に影が落ちてきたので見上げると、スコールが僕を見ていた。
そしてそのまま動けなくなってしまった。
スコールは僕の方へとやってくると僕に視線を合わせるようにしゃがみこんで腕を伸ばしてきた。

――…!!

ぎゅっと目を瞑る。
けど、感じたのは頬に触れるスコールの手……?
恐る恐る瞳を開くと頬を伝う涙の後を指で拭ってくれたらしい。

『本当にウサギだな』

瞳が真っ赤だ。そう言って僕の頭を撫でてくる。
わけがわからなくてスコールの顔を見た。

『バッツには気をつけろと言いたかったんだが……遅かったみたいだな』

スコールは僕がバッツに何をされたのかがわかっているみたいだ。

『今は大人しくしていた方がいい。無理に引っ張ると自分の首を傷つけるだけだ』

自分の首をトントンと指差して赤くなっていると言って立ち上がるとそのまま部屋を出て行ってしまった。
暫くスコールが出て行ったドアを見つめていた。そしていつの間にか涙が止まっている事に気が付いた。
スコールは……僕の事を心配してくれた…?

これは別の意味で凄い。
スコールのセリフが1番多いだなんて(笑)
458の組み合わせだと必然的に5と4が良く喋るはずですが。